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人気の「御岳百草丸」と「日野百草丸」どう違う?実際に飲み比べてみた感想

もくじ

百草丸について

百草丸、知っていますか?胃が丈夫でない私は、数年前に健胃に効果があるサプリ等をネットで探していたところ目についたのがこの百草丸でした。

パッケージが何やら目を引くレトロなデザインなので魅力に感じてつい試してみたくなりました。そしてそれが大正解でした!

まず、百草丸には「御岳百草丸」「日野百草丸」という2種類があります。

「御岳百草丸」は長野県製薬(昭和18年創立)、そして「日野百草丸」は日野製薬(昭和22年創立)という会社が製造しています。

共に長野県木曽地域の製薬会社です。今日はその2種類の百草丸を比較して飲み比べてみた感想を書きたいと思います。

百草丸の由来

百草丸は長野県、木曽地域に伝わる長い歴史を誇る民間伝承薬です。

木曽地域の山岳修験者の常備薬として古くから用いられ、主原料のオウバク(キハダ)はなんと紀元前2000年前の縄文時代からも遺跡から出土されているようです。

現在、百草丸は「第二類医薬品」として販売されています。

百草丸という名前の由来は、古くから薬草が自生していた木曽地域で様々な薬草を配合して作られたので「たくさんの薬草」という意味で百草という呼び名がついたという説や、百の薬草に匹敵する効能を持つ霊薬という意味が込められた等、諸説があるようです(長野県製薬HPから引用)。

百草丸の効果と効能

胃腸薬としての効能

民間伝承薬として伝わる「御岳百草丸」と「日野百草丸」の効果と効能はどちらも同様に食欲不振、むかつき、胃もたれ、消化不良や二日酔い」といった主に健胃や二日酔いの症状です。

高齢の方から「常備薬として家に百草丸がある」という話を聞くこともあり、百草丸は若い世代にはあまり浸透していなかったと思われますが、ここ数年にわかに注目を浴びている理由があります。

ストレスなどメンタル面においての効能

最近、話題になっている百草丸の効能、それはストレスや精神不安などメンタル面においての効果です。

ストレスを感じると副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されますが、百草丸にはこのコルチゾールの量を抑制、調整する効果があるのです。

そして自律神経を安定させるので、不安感やうつ、不眠などの精神症状にも効果があると言われています。

精神安定やストレスによる過食のためのダイエット対策サプリリローラ」ご存知ですか?

 

リローラはまさにコルチゾールを調整するサプリです。そして!成分はまさに百草丸に含まれるコウボクオウバクの成分を抽出したものなのです。

 

すなわち、精神安定やストレスによる過食に効果が見られることから今再び百草丸が注目されているようです。

コルチゾール抑制による副腎疲労対策

副腎皮質から分泌されるホルモン、コルチゾールは上記のようにストレスやアルコール、カフェイン等で分泌量が過剰になると副腎疲労になります。

副腎疲労になると、疲労感、食欲不振、精神不安、砂糖やアルコール、カフェインへの強い欲求、頻脈や動悸などの症状が見られます

もちろんこれらの症状がはっきり自覚できる場合には専門医に診てもらうことが大切ですが、健康な人の副腎疲労対策として、コルチゾール過剰を抑える百草丸は常備薬としてありがたい存在です。

症状別の「御岳百草丸」と「日野百草丸」の効能のちがい

  • コウボク御岳百草丸のみ)消化促進、腹部膨満の緩和、咳や痰の抑制、美白効果
  • ガジュツ日野百草丸のみ)芳香性健胃薬、駆風薬、不眠、更年期障害、冷え症
  • エンゴサク日野百草丸のみ)鎮痙、鎮痛、胃液分泌制御、抗潰瘍、胃粘膜修復                                                                                            

「御岳百草丸」と「日野百草丸」の成分比較

生薬成分量と効能の比較 ※成人の1日の服用量(60粒中)

生薬 御岳百草丸 日野百草丸 効能
オウバクエキス 1600mg(原生薬換算量2240mg) 1800mg(原生薬換算量2300mg) 健胃、整腸、、消炎、腸内の殺菌作用があり胃炎、胃腸病、下痢
オウバクチンキ なし 33mg(原生薬換算量60mg) 健胃、整腸、、消炎、腸内の殺菌作用があり胃炎、胃腸病、下痢
日局ゲンノショウコ末 500mg 500mg 日本で古くから民間療法で用いられ、止瀉、整腸薬に用いられる。
日局ビャクジュツ末 500mg 500mg 胃腸の弱い人の胃腸を整え、胃のつかえ、腹満、腹痛、健胃整腸、下痢
ガジュツ末 なし 500mg 芳香性健胃薬、駆風薬、不眠、更年期障害、冷え症
日局エンゴサク末 なし 350mg 鎮痙、鎮痛、胃液分泌制御、抗潰瘍、胃粘膜修復
日局リュウタン末 なし 100mg 胃液分泌促進作用の他に唾液、膵液分泌促進、胆汁分泌促進作用のある苦味健胃薬。消炎作用
日局センブリ末 35mg 16mg 日本で古くから民間療法で用いられ、苦味健胃、整腸薬として消化器疾患に用いられる。
日局コウボク末 700mg なし 消化促進、腹部膨満の緩和、咳や痰の抑制、美白効果

形状と味の比較

形状 水で服用した際の味(※個人的な感想)
御岳百草丸 日野百草丸よりも粒が少し小さめでツヤのある光沢がオニキスみたい。 生薬成分の香りと微かな苦味がある。
日野百草丸 御岳百草丸よりも粒が少し大きめでマットな質感。ガジュツ由来の香りが特徴。 生薬成分の苦味と辛味が御岳百草丸と比較するとやや強め。
左: 御岳百草丸、右: 日野百草丸

左: 御岳百草丸   右: 日野百草丸

用量について

年齢 御岳百草丸 日野百草丸
成人(15歳以上) 20粒 20粒
11歳以上~15歳未満 15粒 13粒
8歳以上~11歳未満 10粒 10粒
5歳以上~8歳未満 6粒 6粒
3歳以上~5歳未満 5粒 5粒
3歳未満 服用しないこと 服用しないこと

百草丸の計量スプーンについて

瓶から手の平に出した小さな百草丸の粒を20粒数えるのはけっこう大変な作業です(笑)。

そんな時に百草丸専用の計量スプーンというものが存在することを知り、早速、御岳百草丸社HPのアンケートに答えて送っていただきました!

日野百草丸は天然木の木曽産キハダの木製スプーンがオンラインショップで販売されていますよ。

 

 

用法について

用法
御岳百草丸 1日3回食後に水、またはお湯と一緒に服用する
日野百草丸 1日3回食前、または食後に水もしくは白湯と一緒に服用する

御岳百草丸は食後に日野百草丸は食前もしくは食後に服用します。

「御岳百草丸」と「日野百草丸」を飲み比べてみた感想

以下は御岳百草丸と日野百草丸を飲み比べてみた際の個人的な感想です。

 味についての感想 効能についての感想 成分について
御岳百草丸 粒は小さく飲み込みやすい。生薬成分の香りはマイルドで辛味はない。 胃もたれに効果あり。日野百草丸よりもマイルドに作用している様子。 コウボクに含まれるメラニン抑制、美白成分は意外なうれしい効能のひとつ。
日野百草丸 生薬成分の香りと苦味は御岳百草丸よりやや強めなので飲み水の量は御岳百草丸よりも多めに必要かも? 良薬口に苦しのとおり胃もたれに効果あり。ガジュツによる安眠効果も感じる。 ガジュツに含まれるホルモンバランスを整えて自律神経を安定させる効果がうれしい。

御岳百草丸と日野百草丸どちらを選ぶかは目的によるかと思います。

2つとも消化促進など健胃に効果がありますが、副次的な効果の美白効果などを目的とする場合には御岳百草丸安眠効果やホルモンバランスを期待するならば日野百草丸でしょうか。

私は御岳百草丸と日野百草丸、2つとも常備してその時の気分で飲み分けています。

 

 

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