
こんにちは。今日は、医療翻訳の経験をもつ私が、代替医療や予防医学に関心をもつきっかけとなった出来事について書きます。
- 私自身の交通事故と母の病
- 西洋医学で解決しなかった体の不調が改善したプロセス
- 医療機関に頼るべき時は頼る。しかし医療機関がすべての健康問題を解決するわけではない
- 自分の体に向き合い自分の力で健康をキープする感覚を持つ
予防医学に関心を持つようになった大きな2つの人生の出来事
その1.高校時代の自転車事故
今思うと、とんでもないことです。何よりも事故で他人を巻き込まなくて実にラッキーでした。
高校時代のある雨上がりの朝、学校に遅刻するまいと焦って自転車をこいで駅へ向かう途中の坂道で車に激突しました。
体が熱っぽくあちこち痛かったので、整形外科に行きレントゲンを撮ってもらったらなんと左肋骨を骨折していました。
医者から「運が悪かったら倒立前転の時に内臓に骨が刺さっていたかもよ?」と言われた時には血の気が引きました。
その時は整形外科で応急処置としてさらしのように包帯を肋骨回りに巻いて時と共に肋骨はくっつき何事もなく回復しましたが…
まさかその時はその程度の事故でその後に数十年も体の不調に悩まされるとは思いませんでした。


その2. 母の病と介護、そして予防医学との出会い
一方、私が20代半ばの頃に母がガンになりました。当時は海外に住んでいてまだネットもスマホもない時代、家族からの手紙でそのことを知りました。その時の驚きと悲しみの感情は今も鮮明に覚えています。
それは健康は何よりも大事だと思った瞬間でもあります。
母は余命3ヶ月~半年と宣告されましたが、いろいろな療法を試みてその後1年半は生きました。子どもがまだ生まれてなかったので一時帰国を繰り返して姉と順番に介護するという今までの人生で心身ともに最も辛い時期でした。
家族みんなでありとあらゆる治療法を検討した結果、母は西洋医学の標準治療を受けながら、自然療法などの食事療法も取り入れる選択をしました。
その時に学んだ自然療法や予防医学の知識が後に私自身の健康や子育ての際にとても役に立ち、その知識は今、子ども達にも受け継がれています。



10代~20代の時に経験した
・自身の自転車事故
・家族の病気
この2つの出来事はかなりネガティブな経験ですが、後に健康について考えるきっかけを作ってくれました。次にそこからどのようにして予防医学に目覚めたのか?そのプロセスを書きます。
自転車事故後にあらわれた体の不調
自転車事故から数ヶ月~
事故後しばらくたって左の足全体のむくみ、そして左膝にリンパ液が溜まる症状が出始めました。今になると事故で血流が悪くなったことが原因であることは明白ですが、当時は事故の関連を疑う発想はまったくなく、応急手当てだけでやり過ごしていました。


20代半ばにはじまった自律神経症状
次に20代半ばになり、不眠や胃腸障害、不安感などの自律神経症状が次々に現れ始めました。20代=若く体力もあって元気なはずなのに・・と謎の体調不良に悩みましたが年齢的にやっぱりまだ若いので何とか乗り切っていという感じです。
第一子出産後の絶不調
体調が絶不調になったのは出産後しばらくしてホルモンバランスが大きく変化した時です。そもそも第一子である息子は夜泣きもひどく、すごく大変でした!
毎日、食欲不振でほとんど食べられない、夜は目が冴えて眠れない、そんな毎日なので非常に疲れているのに育児は休めない等など・・旦那さんは育児を一緒にしてくれましたがやはり疲労困憊でした。
あまりにも体調が悪いので何か深刻な病気なのではと思い専門医療機関でCT検査をしたりありとあらゆる検査をしましたが、「悪いところはない」という結果。
病気でないのはとても嬉しかったけれど、それじゃなぜこんなに毎日体調が悪いの!?と途方に暮れました。原因不明の不調に心身ともに疲れきってしまいました。
友人から紹介されたマッサージ2回で症状が改善
なんとなく胡散臭い話だと思われそうですが(笑)。たまたま当時、友人に私が不調であることを話したらマッサージで定評がある女性を紹介してくれました。
友人の知人(医師)が、長いオペの後などに必ず彼女に施術してもらうこともわかり、早速、予約をとることにしました。
その結果、彼女の施術2回ほどで体の不調はかなり改善しました。


嘘のようなホントの話ですが、私の体の不調の原因は単純に以下のような原因だったようです。
- 自転車事故の後遺症により体のあちこちに筋肉の硬結(筋肉のしこり)があった。
- 筋硬結により血流やリンパの流れが低下していて内臓はじめ体内の器官が正常に動きにくい状態だった。
- 筋硬結をほぐしてもらい血流とリンパの流れが良くなったことにより、内臓はじめ体内の器官が正常に動き出した。
拍子抜けしました。一体あの辛い日々は何だったのか・・?あの検査の日々は何だったんだろう?と。ある時は不調の原因は「産後うつ」と診断されて向精神薬まで処方され(飲みませんでしたが)たのがマッサージたった2回で改善したとは・・!
もっと早く彼女に出会っていれば!と思いましたが、その経験から「すべての体の不調を医療機関で治してもう」という他力本願的な考えをあらためることにしました。
もちろん体のどこかに不調があれば医療機関を受診することは大切です。しかし、自らの健康を医療機関だけに頼っていては、私のケースのように行き詰まることもあると思うのです。
自分の体は自分で治すという感覚をもつことの大切さ
再度、体に不調があったら医療機関を受診することは大切です。一方で、自分の健康は自分が責任を持つという感覚は重要です。
私のような検査に検査を重ねても原因がわからないというケースで医療機関ジプシーをしている人も多いそうです。
そのような人は少し異なる視点をもって(怪しい情報に惑わされずに)信頼できる治療法に目を向けることもおすすめします。
外と内からのアプローチで免疫力を保ち健康を維持する
一方で、医療翻訳の仕事から医学論文や医療ジャーナルを読むことも多く、これまでに西洋医学の日進月歩の進化を目の当たりにしてきました。
そして医療が進めば進むほど、人々が医療に頼りきってしまい自分で自分の体を治すという意識が薄れていってしまっているようにも感じます。
本来、ある程度健康に生まれている人は良い生活習慣と予防医学の知識があれば医療機関のお世話になる機会はそれほどないと思います。
日々の生活で、自分の体の声を聞きながら(体調を観察しながら)
- 体の外からのアプローチ(適度な運動、整体、鍼灸、マッサージなど)※資格を保有し、定評がある施術者
- 体の内からのアプローチ(食べもの、サプリ等)
の2本立てで取り組むことが免疫力を高めて健康でいられる秘訣だと思います。

