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日本はオワコン?実は日本が世界から称賛されている理由

forest green

ここ数年「日本はオワコン」という言葉を見かけます。
日本はもうダメだ、やっぱり日本人は・・と、何かと日本についてネガティブな言葉を見かけます。実際に日本はオワコンなのでしょうか?

もくじ

すっかり外国人観光客の買い物天国となった日本

家計が圧迫されていると感じる日本人 vs 何でも安いと感じる外国人観光客

今の日本は政治や経済ほか、芸能界まで大きな問題を抱えていますよね。

問題を抱えているというか、これまで放置していたことの結果が一気に表面化しているという状況なんでしょうけれど。

経済では、一昨年からの円安による物価高でなんでもかんでも高くなり、調査では「国民の7割強が家計を圧迫している」と回答しているそうです。

一方、来日する外国人観光客は日本の物価の安さに驚いています。

バブル世代の私は、今、日本で買い物をしている外国人観光客を見て、かつて円高時代に多くの日本人が海外旅行に出かけて物価の安さに感動したり、ブランド物などを買いまくっていた光景を思い出します(汗)。

失われた20年、気がついたら日本は外国人にとってすっかり買い物天国になってしまっています。

国際経営開発研究所(IMD) 「世界競争力ランキング 2023」 日本は35位

そして昨年、2023年の国際経営開発研究所(IMD) 「世界競争力ランキング」によると、なんと日本は過去最低の35位という結果となっています。

BUSINESS INSIDER JAPAN
日本の競争力は「過去最低」の世界35位。「世界競争力ランキング2023」衝撃の結果 スイスに拠点を置くビジネススクール・国際経営開発研究所 が「世界競争力ランキング 2023」を発表し、日本は過去最低の35位という結果になりました。特に、「経営の効率性」に...

円高の影響もあるかと思いますが、この数字は経済大国ニッポン時代を過ごしたバブル世代にとっては正直寂しいものがあります(涙)。

日本がバブルの真っ只中だった頃の1989年、世界の時価総額ランキングの上位20社のうちなんと14社が日本企業でした!うちの子ども達にそれを言うと「そんな時代があったの!?信じられない!」と言いますが・・。

それから33年、今や世界の時価総額トップ20社に日本企業の名前はありません。

今はトヨタ自動車がようやく40位前後に位置している具合です。

バブル世代の私としてはなんとも隔世の感がありますね・・

競争力の低下が顕著な一方、世界から称賛されブランド化している日本

しかし!です。今、ユニークな現象が起きています。

一方でフランス・パリに本社を置く多国籍市場調査コンサルティング会社、イプソスの「国家ブランド指数2023」の結果は日本が史上初のトップを獲得しています。

以下は国家ブランド指数(NBI)の創設者サイモン・アンホルト氏の言葉です。

日本は新しい時代の先駆的な存在

日本はドイツを抜き、国家ブランド指数で60カ国中1位となり、アジア太平洋地域から初めてトップに立ちました。ドイツが過去最高の6年連続で1位をキープしたのに対し、日本は2019年に5位、2020年に4位、2021年に3位、2022年に2位、そして2023年についに1位と、着実に順位を上げました。今年、日本の順位は軒並み向上し、6つの指数すべてにおいてトップ10入りを果たしました。特に「輸出」の指標において引き続き強さを見せており、科学技術への貢献、クリエイティブな場所であること、製品の魅力という3つの属性すべてにおいて1位を獲得しています。また、日本は「人材」と「観光」の指標でも高い評価を得ており、「雇用可能性」と「活気ある都市」で高いランクを獲得しています。

「国の国際的なイメージは、貿易、観光、投資、人材を惹きつける力に大きな影響を与えるからというだけでなく、私たちの世界と私たちの未来を形作る地政学的な潮流の兆候でもあるから重要なのだ。」と、国家ブランド指数(NBI)の創設者サイモン・アンホルト氏は言います。「日本が今、地球上で最も称賛される国になっているという事実は、ドイツと米国を除けば、このポジションに到達した最初の国であり、世界のソフトパワーバランスが目の前で変化していることを裏付けている。新しい秩序の時代、2023年アンホルト-イプソス 国家ブランド指数は、アジア世紀が幕を開けた最初の紛れもないサインだ。」

その他、数々のマーケティング会社の世界的なリサーチで日本は文化、歴史、伝統など様々な面で世界からリスペクトされ、高く評価されているんですよね。

日本は世界で最も魅力的な国

実際に、米国の大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー(Condé Nast Traveler)」の読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード2023」で日本が「世界で最も魅力的な国」に選出されました。

トラベルボイス(観光産業ニュース...
米大手旅行雑誌の「最も魅力的な国」部門で、日本が首位に、2位はイタリア、「都市」部門では東京が2位、読... 日本が、米国の大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー(Condé Nast Traveler)」の読者投票ランキングで「世界で最も魅力的な国」に選出。大都市部門では東京が第2位に。

ヨーロッパ人から直に聞く今の日本のイメージ

私が直に聞いた「1980年代後半の海外から見た日本のイメージ」

私がイギリスに留学した1980年代後半。海外での日本のイメージは「経済大国」「メイド・イン・ジャパン」「エコノミックアニマル」等など、今の日本のイメージとはかなりちがったものでした。当時、日本やイギリスで知り合ったアメリカ人も同じような見方をしていました。

イギリスでは出会うイギリス人から毎回のように

「日本製品はやっぱりスゴいね!」

「うちは車も家電も日本製品なんだよ!」

「世界一の経済大国になった理由は何?やっぱり働き者だから?」

などなど、日本の経済力やものづくりの質の高さについて話題になっていました。

わが家の子ども達から直に聞く「海外の若者たちのから見た今の日本のイメージ」

たまたまわが家の子どもたちがヨーロッパで学んでいるので、ヨーロッパ限定の話になりますが、

私がイギリスに住んでいた頃と比べて海外での日本のイメージはずいぶん変化しているなと感じます。

やはり時代は変わり、今は「日本は経済大国」や「ジャパンマネー」などの言葉を聞くことは皆無のようですね。

しかし、ヨーロッパの若者たちの日本に対するイメージは80年代後半の経済や製造業というものではなく、多岐にわたる文化的な要素についてのイメージがとても強いようです。

現在、ヨーロッパに住んでいる子ども達から聞く「ヨーロッパ人がもつ日本のイメージ」を以下にまとめてみました。( 実際に私の海外の友人らもほぼ同じことを言っています。)

実際に聞いてみた「ヨーロッパ人の今の日本に対するイメージ」
  • 食文化(伝統食~ご当地グルメやB級グルメ)
  • 伝統文化とモダンカルチャー(アニメやゲーム)
  • テクノロジー
  • 丁寧なものづくり
  • 歴史と自然
  • 礼儀正しさ

ヨーロッパ以外の世界から見た日本のイメージもやはり同じようなイメージを持っていることが以下のリサーチ結果からもよくわかります。

野村不動産ソリューションズ
世界から見た日本の姿とは? | 野村不動産ソリューションズ この記事では、世界から見た日本の姿を解説し、外国人が抱く日本のイメージや日本のすばらしい点をご紹介します。|基礎知識【CRE-NAVI】

今の日本のリアルをよく知っている海外の人々

1980年代後半、海外の人々の日本のイメージは、それぞれが住む国のメディアで知る日本、そして自分が実際に買って使っている日本製の家電や車についての感じる内容が主でした。

しかし、今はやはりネット社会、そしてインバウンドの外国人観光客が増えていることもあり、昔と比べて

海外の人々が日本の多岐にわたる文化についてよく知っている

ことに驚きます。それ故に、多岐にわたる日本の文化についてコメントできるのでしょうね。

日本人が想像する以上に海外の人々は日本をすばらしい国だと思っている

低迷する経済の中、日本人はすっかり自信を失っている一方で、実は海外の人々はいろいろな面で日本を称賛しています。

そして、興味深いことに称賛されていることが日本人にとってはなんてことない日常風景の一部だったりもします。

海外から称賛される日本の文化や習慣

日本に住む日本人にとってあたりまえで、海外人々が驚くことが多々あります。

日本人にとってはあたりまえな「海外の人が驚くこと」

  1. 電車やバスが時間表どおりに来る
  2. 宅配の日時を指定できる(しかも時間指定は2時間おき)
  3. 落とし物をしても返ってくる確率が他国と比べてとても高い
  4. 治安が良い(電車の中で寝ている人がいる、飲食店でスマホやパソコンを置いたまま席を離れる)
  5. 街中は至るところにコンビニなどの店があり便利。電車の急行の駅ごとにショッピングモールがある
  6. 人数が多くても混乱が起きず、自然に列を作って並ぶ
  7. 衛生観念が高い(多くの人は食べる前に手を洗う、拭く、等が習慣化している)
  8. (業務上の)送ったメールに迅速に対応して返事をくれること。

たしかに、上記のことは日本に住んでいる私たちにとってはすごくあたりまえの日常風景ですよね。

しかし、海外の多くの国ではあたりまえのことではないのです!

日本ではあたりまえなことが海外ではこうちがう

もちろん海外といってもいろいろな国があります。たとえばシンガポールや香港ほか、時刻表どおりに電車やバスが来る海外の国や都市もあります。しかし、多くの国は以下のような感じです。

  1. 電車やバスは頻繁に遅れる。ストライキで運行しない日がある
  2. 宅配の日時は指定できない、もしくは日を指定できても時間の指定ができない。郵便物が紛失することもある(SIMカードの受け取りのために学校を休んで1日家で待機している学生も)
  3. (海外の都市では)落とし物、忘れ物が返ってくることは稀である
  4. 飲食店でスマホやパソコンを机の上に置いたままで席を立つ人はいない。電車やバスの中も居眠りをしている人はいない
  5. 都会を出ると店が極端に少なくなる(日本のように急行の駅ごとにショッピングモールが存在することはない)
  6. 多くの人は食べる前に手を洗わない(お金を触った手でそのままサンドイッチを食べるなど)
  7. アジア圏以外は一般的に業務上のメールの返事がおそい、もしくは来ない。

海外の人が称賛する日本人の行動や考え方

日本に住んでいる日本人からするとあたりまえな価値観や考え方が、実は海外の人からすると驚くことも多いようです。たとえば・・

  • 責任感が強く真面目で勤勉
  • 自己主張をしない=争いを好まない
  • 今の日本では異なる宗教が平和的に共存している
  • 「いただきます」「ごちそうさま」に表れるように食べ物や料理を作った人に感謝の言葉を表す
  • 大災害の中でも暴動が起こらない。(食料配給に)静かに列を作り並ぶ
  • 協調性がある(集団行動がスムーズ)
  • 文化的なレベルがとても高い(知的好奇心が旺盛)
  • 物事について徹底して追究する(様々な分野のオタク文化)

世界に誇るべき日本人の特徴

失われた20年、経済面で見ると今の日本は世界での存在感もうすくなり、日本人はすっかり自信を失っているように思えます。

しかし、今回も子ども達が冬休みで一時帰国している時に「やっぱり日本はスゴい!」と何度連発したことか・・!?

責任感が強く真面目で勤勉

電車もバスも時刻表どおりに来る、必要なものがあればオンラインで買い物をして翌日には2時間おきの時間設定で配達される、もしくは(都市部に住んでいれば)最寄り駅で必需品はほぼ買える。

(個人的に)常々感じることは、海外と比べると日本は一般事務やお店のスタッフ、配達業者の配達員ほか、現場で社会を支えている人々真面目で勤勉なのは言うまでもなく、非常に能力が高いことです。これは日本の強みだと思います。

これは決して差別的な意味ではなく、あくまでも一般的な話ですが、海外の場合は例えば大きな組織のトップが超優秀な場合でも、一般事務ほか現場ではたらく人々の能力はかなりムラがあったりいい加減だったりすることがふつうにあります。

以前、海外で働いていた会社でも、繁忙期に一般事務のスタッフがデスクで電話で数十分もの間、BFとの別れ話をしていて上司がしびれを切らして注意したりとか・・労働者の権利が強いヨーロッパの某国では、ちょっと風邪ぎみで鼻が詰まるという理由で1週間会社休んだりとか・・日本ではなかなか考えられないことですね。

日本人は一億総オタク文化の国。文化的な好奇心は世界一

これは個人的には世界の国々と比べて突出してすばらしいことだと思います。

日本人は何でも好きなこと、興味のあることについて世界一、オタク化しやすい人々だと思います。元来の器用さや緻密さも手伝って、その道の世界大会で優勝する人が多いのも日本人です。

「日本人の精神性」がこれからの新しい世界に大きな影響を与える

世界にとって日本はもはやブランドであるということは前述のとおりです。

そして、物質的なもの以上に世界から特異だと思われているのは「日本人の精神性」です。

「和をもって貴しとなす」という協調性や調和を重んじる「和」の精神は海外の多くの人々にとって馴染みがなく、めずらしいようです。

世界の人々が絶賛する日本のサービスの質の高さ、公共交通機関のすばらしさ「和をもって貴しとなす」の精神が日本人に根づいているからこそなのでしょう。

ほぼ無意識レベルで全体のことを考えて行動する日本人の精神性が反映されているのだと思います(一方で、自身を犠牲にしてまでも全体を優先してしまうところが日本人の課題でもありますが・・!)

「和をもって貴しとなす」は、今の日本人の宗教観にもあらわれていますよね。

日本でも過去には宗教的な争いがあった時代がありましたが、現在の日本人は宗教について寛容です。

仏教系の幼稚園のお寺の住職さんがサンタクロースに扮して子ども達にプレゼントを配ることもあると海外の友だちに言うと非常に驚かれます。

日本にはもともと八百万の神(世の中に存在するすべての物に神が宿っている)という考えがあるからでしょうか。

海外の人々から日本の経済や技術に関心をもたれていた数十年前の時代とちがい、今はインバウンドの増加やネットの普及で日本の文化や精神性が海外の多くの人々にも伝わりつつあります。

そして、礼節をもって協調性を重んじる日本人の精神に関心をもつ海外の人々が増えています。

ますます調和が必要となるこれからの時代に、きっと「和をもって貴しとなす」という日本人の精神性は世界に大きく良い影響を及ぼすのではと思います。

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